コロナ(COVID-19)対策に有効な耐アルコール性ワックスの床清掃

昨今、コロナ(COVID-19)で大変なことになっておりますが、コロナの除菌対策で間違った床の消毒により床のワックスが変形や変色といった相談が急激に増えております。

そこで当店では床の除菌と美観の維持を両立できる耐アルコール性の床ワックス清掃のご提供を開始いたしました。

これからコロナの第三派が急増すると騒がれていますが、これを機に耐アルコール性の床ワックスに切り替えて新型コロナウィルスの感染予防を徹底してみてはいかがでしょうか。

床面アルコール除菌の重要性、新型コロナウイルスの感染力の時間

新型コロナウイルスがモノに付着した場合、どれぐらいの時間で感染力がなくなるのかといった報告が各所で出されています。出典-朝日新聞デジタル

結論から申し上げますと、新型コロナウイルスは空気中で数時間程度感染力を維持するようです。またモノなどに付着した場合は付着した素材にもより感染力を維持する時間は異なりますが数時間から最長で数日間も死滅しないようです。

ワックス床に付着した新型コロナウイルスがどの程度感染力を維持するかは不明ですが、少なくともステンレスやプラスチックが2、3日であることを考えると数時間程度では死滅しないと考えたほうが無難だと思います。

このようなデータからも新型コロナウイルスには床面のアルコール除菌が有効であるかご理解いただけるかと思います。

コロナ(COVID-19)にアルコールが有効なエビデンス(根拠)

弊社では国立感染症研究所が公表している新型コロナウイルス感染症に対する感染管理」に基づいて清掃プランを作成しております。

なぜ安価な次亜塩素酸ではなくアルコールをお勧めするのか

単刀直入に申し上げますと、耐次亜塩素酸に対して耐久性のあるワックスが存在しないためです。次亜塩素酸はコロナ(COVID-19)に有効ですが水溶性であるワックスは次亜塩素酸に対して耐久性がございません。

次亜塩素酸を使い続けることによってリスク要因も

ワックスの被膜は水溶性であるため繰り返し次亜塩素酸を散布することにより、ワックスの表面が溶解して凹凸ができていきます。この凹凸の隙間に菌が入り込んでしまうと次亜塩素酸を散布しても奥まで浸透せずに殺菌するのが困難になってしまいます。
このような状態の床になってしまうとワックスすべてを除去する剥離清掃の施工が必要となります。
また、ワックスの表面が溶解すると白く濁ったボツボツ状の床になり美観的にも良くありません。
消毒作業の効率性や美観維持の観点から耐アルコール性のワックスを塗布した上でのアルコール除菌をお勧めしております。

耐アルコール性ワックスの特徴

耐アルコール性のワックスは、アルコールを多く利用する病院向けの院内清掃用に開発されたワックスです。この耐アルコール性ワックスは除菌剤も配合されておりますので優れた除菌効果を発揮して衛生的な床面を保つよう開発されたワックスです。

耐久性においても通常ワックスと変わらないため、コスト面においても清掃頻度を増やすことなく安心してご利用いただけます。また、低臭タイプのワックスなのでしっかりと乾燥させてれば塗布後の臭いはまったく気にならないので飲食店さまなどにもおすすめのワックスです。

耐アルコール性ワックスと通常のワックスの違い

本来、ワックスは水溶性なので水に溶けやすいためアルコールを直接床に噴霧すると数分でワックスの塗膜に溶解や白化が起こります。このワックス塗膜の溶解や白化が美観を損ねる最大の原因です。

なぜ通常ワックスにアルコールを使ってはいけないのか

上記でも説明いたしました通り、ワックス塗膜の溶解や白化が起こるためです。そして最大の問題は、アルコール消毒を繰り返し行うことによってワックスの被膜に凹凸が出来てしまい、モップでは拭き取れない凹凸の裏側へと菌が入り込み増殖してしまう恐れがあります。

耐アルコール性ワックスと通常ワックスにアルコールを塗布した実証実験

当店でも実証実験をおこなってみました。結果は明らかに耐アルコール性ワックスのほうが優れています。

耐アルコール性ワックスを塗布することによって除菌と美観を両立できます

耐アルコール性ワックスの被膜を形成することによって、誰でも簡単に床のアルコール除菌が行えるようになります。

耐久性も優れているので床の美観維持にも貢献します。

店舗や施設ご利用者様に床のアルコール除菌を行っていることをアピール

今までコロナへの除菌対策は、手の消毒や人の触れる場所の直接消毒、加湿器で次亜塩素酸ナトリウム水溶液を噴霧などの空気中消毒が主流でした。もちろんその方法は今でも有効であるのは変わりません。しかし、清掃のプロである私たちから見たら一番汚れが蓄積されるのは床です。新型コロナウイルス対策で床までアルコール除菌していることをアピールできれば、店舗や施設をご利用になるユーザー様により一層の安心をご提供できるようになります。

耐アルコール性ワックス床清掃をお勧めする業種

当店に在籍しているビルメンテナンス協会の講師がお勧めする、耐アルコール性ワックスの床清掃の業種を紹介します。

耐アルコール性ワックス床清掃をお勧めする業種第1位は開業医、クリニック

耐アルコール性ワックス床清掃第1位は開業医、クリニックにお勧めいたします。お勧めする理由は、患者さんが診察や施術を受けるにあたって待機する時間があるためです。とくに待合室や会計など多くの人が待機するエリアは定期的なアルコール消毒をすることにより感染リスクを抑えられます。また、床面までに定期的なアルコール消毒をおこなっていることをアピールすることにより患者さんに安心感を与えることができます。

耐アルコール性ワックス床清掃をお勧めする業種第2位は介護施設、デイサービス

第2位は介護施設、デイサービスです。コロナ(COVID-19)は高齢者ほど重症化するリスクが高く、介護施設、デイサービスなどの施設で発生するとクラスター感染になる恐れがあるためこまめな消毒をお勧めいたします。

耐アルコール性ワックス床清掃をお勧めする業種第3位は飲食店

第3位は飲食店です。こちらもアルコール除菌を床面にまで徹底することでお客様に安心感を与え集客効果が高まると思われます。

清掃業者が教える床の日常清掃、消毒方法

意外と簡単そうな床の清掃ですが、誤った道具の使い方や清掃方法をおこなっている方を度々見かけます。清掃も正しい手順でおこなえば清潔を保てますが、やり方次第では汚れや菌を広げているだけの行為になりかねません。そこで私たち清掃業者が効率的な正しい床の日常清掃の方法をご紹介します。

日常清掃で使う清掃用具

最低限必要な清掃用具を紹介します。

掃除機

家庭用の掃除機でも構いませんが、土足で利用するエリアを清掃するなら耐久性を考え業務用を用意したほうが良いでしょう。

モップ

床面を清拭するのに使います。モップの先が分割できるタイプがあり、モップの先の替えを用意して汚れたらすぐに取り換えられるのでお勧めです。分割タイプは柄が取り外せるので洗濯機での洗浄も可能です。

床の清拭用に2本、アルコール消毒用に2本あると良いでしょう。

ダスタークロス

モップの代わりのダスタークロスを利用しても良いです。モップのように洗ったり乾燥させたりとメンテナンスが必要ないので管理は楽です。その反面ダスタークロスは使い捨てなのでコストはかかります。

タオル(雑巾)

なんでも構いませんが、色の付いたタオルで清掃エリアを管理することもできます。白は一般清掃用、ピンクはトイレの汚物エリア用、ブルーはガラス清掃用、イエローはアルコール消毒用といった具合に色別管理できます。

スプレーボトル

アルコールを入れて利用します。

バケツ

モップや雑巾を濯いだりするのに使います。モップが入る大きめを用意すると良いでしょう。

脚立

エアコンのフィルターや照明器具の清掃など高所作業に利用します。

脚立の代わりに椅子などを代用すると不安定で転落事故につながります。1.5メートルの高さから転落する死亡事故の報告もされています。頻繁には使いませんが安全のため用意しましょう。

以上が最低限必要な床の日常清掃で利用する清掃用具となります。これを基準に清掃エリアに合わせて必要な用具を買い足していけばよいでしょう。

日常清掃の順序

日常清掃といっても床だけではありません。机やエアコンの吹き出し口、什器備品などその施設にあわせて清掃プランが異なります。まず基本は高いところから低いところへと清掃をおこなうことです。そして一通り終わったところで最後に床の清掃へ入っていきます。

手順1、高所エリアの清掃

最初に手掛けるのは高い場所からの清掃になります。空調やエアコンの吹き出し口、照明などは比較的高いところにありますので、その日の清掃プランに組み入れるならば最初に行います。

手順2、中段エリアの清掃

机やいす、什器備品など中間層にあるモノを除塵清拭していきます。ゴミ箱のごみの回収などもこの時点でおこなうと良いでしょう。万が一ゴミ箱の汚物が床に落ちても床面の清掃の前であれば二度手間になりません。

手順3、床面の除塵清掃

最後に床面の清掃となります。なぜ床面が最後かというとエアコンの吹き出しなど高いエリアのほこりや菌が舞い落ちるので最後にすべてをきれいにするというイメージです。

まずは床の表面のほこりや砂利などを除去するためバキューム(掃除機)で隈なく吸引し除塵します。とくに外部から侵入する出入り口付近や導線(人が多く通る通路)は汚れているので念入りに除塵すると良いでしょう。

最初にバキューム(掃除機)で除塵することによりモップによる拭きあげ工程で床面に汚れを擦りこむことを防ぎます。

床の表面に汚れ(砂利や砂など)がある状態で拭きあげていくと硬い汚れ(砂利や砂など)がワックスの表面に傷を付け、そこへ細かい汚れが入り込んでしまいます。ワックスが経年していくとグレーや茶色く変色していく理由の大半はこの隙間に入り込んだ汚れが原因です。最初に除塵することによりワックスの耐久性を上げられます。面倒でもバキューム(掃除機)掛けをおこないましょう。

手順4、床面の清拭

バキュームが終わったら床の清拭工程に入ります。まずモップを水で湿らせて固く絞ります。モップの湿り具合の目安ですが、床を拭いたときに水滴が残らない程度が目安です。水滴が残ってしまうとワックスの被膜にダメージを与えるので注意してください。

拭き進めていくにあたってモップが汚れてきた場合は一度濯ぐか新しいモップへ取り換えてください。汚れたモップで拭いても汚れを広げているだけなのでこまめに濯ぐのがポイントです。

モップの代わりにダスタークロスという清掃用具がありますが作業効率が良いので利用するのも良いでしょう。デメリットですがダスタークロスは使い捨てなのでモップと比べると多少経費が掛かります。

ダスタークロスを利用する場合は水で湿らす必要はありません。

これで床の清掃は終了です。引き続き床の消毒作業へと進んでいきます。

床面のアルコール消毒の手順

アルコールを利用した床の消毒方法をご紹介します。床の清掃頻度は1日1回程度で十分ですがアルコール消毒はその施設の利用者人数によって回数を増やせば殺菌効果が期待できます。その施設にあった頻度でおこなってください。

手順1、室内の換気

アルコール消毒する前に十分に換気できている状態にしてください。

手順2、消毒の準備

アルコール消毒に利用するモップは床の清拭で利用したモップとは別のものを用意します。

アルコールはスプレーボトルに入れて利用すると良いでしょう。

手順3、床の消毒

乾いた状態のモップまたはダスタークロスにアルコールを噴霧して床面を拭きあげ消毒を行なっていきます。※アルコールは床面に直接噴霧しないでください。

アルコールはスプレーボトルに入れて適度にモップに噴霧しながら清拭します。噴霧量の目安ですが、消毒開始前のモップが乾いた状態は10回程度のスプレーが目安です。そのあと10平米から20平米程度拭きあげたら3から5スプレーモップに追加噴霧するようにします。

消毒効果を上げたい場合はモップを2本準備して1番モップで拭きあげた後、アルコールの効果が得られる時間をおいてから2番モップで2度拭きするとより消毒効果が得られるでしょう。これで床のアルコール消毒は終了です。

モップ拭きの基本

モップは左右一方方向へ拭くことが大原則です。

清掃員は前進ではなく後退しながら拭きあげていきます。清掃員が清拭したエリアを踏まないイメージです。

清拭を開始するエリアも重要となります。清拭するエリアの出口から一番遠い場所から清拭を開始して清掃員は後進しながら出口へと向かって清拭していきます。こうすることによって清掃員が仕上がったエリアを踏むことなく出口から退出できます。

たとえば、出口が中央にあって清掃エリアが左右にある場合、最初に左のエリアから出口に向かって清拭し、次に右のエリアを出口に向かって清拭します。最後に中央エリアを出口に向かって清拭すれば清掃員がどこも踏まずに退出できます。

アルコールの危険性

耐アルコール性ワックスが塗布されていても直接床面にアルコールを噴霧することはお勧めできません。アルコールは揮発性が高いので密室で大量に噴霧すると引火の危険性があります。殺菌に気を捕らわれるばかりにこのような危険な行為は絶対に行わないでください。

意外と重要な玄関マットの役割

よく見かける玄関マットですが実は清掃の観点からも重要な役割を果たしているんです。外部から侵入する際に玄関マットを2歩踏むだけで靴に付着したホコリが70%程度取れるそうです。つまり左右2歩ずつで4歩。歩幅が60㎝と仮定すると2.4メートルの玄関マットを敷いておけば7割の汚れを落ち込まずに済むことになります。

玄関マットを利用しているのであれば、適切なサイズであるか確認してはいかがでしょうか。

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